なぜか

何故か最近は大学生の時(音楽大学でクラシックのサックスを専攻してました)の
僕の先生の事を良く考えたりします。音大では毎週1回レッスンが有って
そのたびに新しい曲を何曲か練習して見せなくてはいけなくて、
1週間必死で練習して何とか吹ける様にしてレッスンの日にもって行くと言う日々なのです。
自分が生徒の頃は、「無理!!こんなもん吹けるカー!!」とか思いながら
ズタボロの演奏を聞かせる時なども有って、生徒心にもとにかく大変な日々だったのです。
でも、あの時1番辛くて大変だったのは先生だったのでは?
音大の先生になれるような人は、ハリの穴に糸を通すような気持ちで、
必死で練習をして、激戦を勝ち抜いてきたような音楽家なわけで、
そんな人が毎週毎週、音大生の「指が回らない演奏」とか「音が汚い演奏」とか
を聞かされるのですから、もう拷問みたいな気持ちだったのでしょうね。
(一応書いておきますが、酷いといっても音大に入れるのですから、
普通の人が聞いたら上手いなー。ってくらいのレベルの演奏ではあるんですよ。)
でもそれを忍耐力と、優しさを持って聞きながらアドバイスをするのです。
先生は音楽のニュアンスとか、歌い方とか、響き、とかを伝えたいのに
それ以前に指がもつれたり、音程が悪かったり・・・、
きっと本当に辛かったんでしょう。忍耐以外の何物でも無い気がします。


学生の時のレッスンを思い出すと申し訳ない気持ちになってしまいます。
あの時この事に気が付いていれば、
とか言ってもしょうがないのですが、僕も大人に成ったのでしょうか?


とか、そんな事を言っていたら、もうスタジオに向かう時間になってしまいました。
きょうもリハだーー!!!がんばるぞー