最近思った事

難しい曲は、めちゃくちゃ遅くても良いから間違えないで吹ける速さで練習する
と言うのが僕の昔からのやり方なんですけど、それはなぜかと言うと
10回のうち7回間違えるけど、3回成功する速さで練習すると、
正しく吹ける記憶と、間違った時の記憶が両方とも脳味噌に記憶されてしまって
いざ本番でステージに立って緊張している時には間違えのほうの記憶が出てきて
しまう可能性があると思うのです。(僕の経験ではかなりの確率で間違えます)
だから間違った記憶を作らないほうが良いのでは?と思い
ものすごーーーくゆっくりからやるのです。

でも、これにも問題があって、ものすごくゆっくりやると言う事は
もとの曲がどんなだったか、わからない位の速さなので、それで何十回も練習すると
本当の速さで吹いたときのニュアンスや曲調とかけ離れている可能性があるのです。
とくにこう言う練習を必要とするような曲は、メカニカルでテクニック的に難しい
場合が多いので、それを完璧にそつなく吹けたとしたらそれはそれで良いのですが
余り面白くないのではないでしょうか?
難しい事をやってるハラハラ感と、慎重さの両方あるのが大切で
ハラハラドキドキした雰囲気で、ゆっくり慎重に練習する、と言う感じで
矛盾してるかもしれないけど反対の要素が必要だと思うのです。
だって綱渡りのお兄さんが、余裕で渡っていたらつまらないでしょ??
本当は余裕でも、ハラハラさせるように見せるでしょう??
それと同じで、安定と不安定とかそう言う反対のものが大切なのだと思います。