Cadeson


ひょんな事からCadeson(カドソン)と言うサックスを試奏させていただきました。
Cadesonと言う名前は知っていたのですが吹いた事は無くて、噂でチラホラ聞くぐらいと言うか、僕はconnとかSMLとか(セルマー以外の)ビンテージばかりなので、新しい楽器を余りチェックしないのです。でもせっかくの機会だし吹いてみるかと軽い気持ちで吹かせてもらいました。
まずはテナーの902V(F#無し)と902AS(F#無し)と言うロールドトーンホールのモデルを吹いたのですが、自分の楽器と比べてどちらもガッツのあるゴリットした響きと、良い意味で現代的な効率の良さを感じました。
902Vの方がキラビやかな音色、902ASと言うモデルはダークでザラザラした質感でかなり渋い。音程や操作性ももちろんばっちり。仕上げと、素材の違いから多少吹奏感に違いがあり、僕の好みとしては902ASの方が自然に吹けました。最近のトーンホールがオフセットの楽器は中音域のあたりで、息の流れがかわるような感覚を受ける物が多いのですがこの楽器にはそう言う感じがほとんどなく、インラインの楽器みたいにスッと音が出る感覚がありとても好印象でした。


次にソプラノの208AS(F#無し)と208V(F#無し)を吹いてみました。
テナー同様ASと言うモデルは、ビンテージ楽器の香りのするザラザラとしたダークで渋い音色。208Vを吹いてみたら、1音吹いただけでパーフェクトでした!!きらびやかで伸びのある音色、吹奏感、指の操作性、音程、どれも自然で初めて吹いた楽器とは思えないくらいのフィット感が有りました。久しぶりにコレ欲しいかも!?!?ってソプラノでした。
自分のconnのソプラノと吹きくらべると音色が違いすぎて比べるのは難しいのですが、どちらも全く違った良さが有り侮れない楽器でした!!!
今回、自宅まで楽器を持ってきてくれての試奏だったので、慣れた響きの中で自分の楽器との違いなどを試すことが出来てとても参考に成りました。やはり楽器屋さんの試奏室だと響きすぎたりして良くわからない時なども有るのでこういう機会があるととても助かります。あとはレコーディング、スタジオ、ライブなどでマイク乗りや、オケの中でのどうサウンドするのか等が試せるとさらに面白いかもしれませんね。

テナーもソプラノも902ASと902Vではっきりとした音色の違いが有り、好みの分かれる所だろうと思いますが、操作性、音色、音程など、有名メーカーに全く遜色無い物を持っていると思いました。